新しいものにときめく気持ち
「新商品」という言葉には、どうしてこんなにも心をくすぐられるのでしょう。
文具売り場をふらりとのぞけば、見たことのないデザインや機能を備えたアイテムがずらりと並んでいます。
季節限定品や人気ブランドとのコラボ商品など、「今しか出会えないかもしれない」という特別感に、
ついつい手が伸びてしまいます。
新しいものが日常に小さな変化をもたらしてくれると、気分がリフレッシュされたり、
前向きな気持ちになれたりすることもあります。
そういう意味で、新品の文房具にはちょっとした魔法が宿っているように思えるのです。
ずっと使い続けたい、と思えるもの
その一方で、「これからも長く使い続けたい」と思えるアイテムにも心惹かれます。
手に馴染んでくる筆記具や、使い込まれて角が少し丸くなったノート、手帳カバーに刻まれた小さな傷
――そうした変化ひとつひとつが、使う人との時間の積み重ねを感じさせてくれます。
とくに、経年変化する素材には強く惹きつけられます。
使い込むほどに色艶が増し、持ち主にしか出せない表情を見せてくれる。
その唯一無二の存在感が、たまらなく愛おしいのです。
革製品の奥深い世界
実はこれまでご紹介してこなかったのですが、私は革製品もとても好きです。
ただ、高価なものが多いので、手にするのはもっぱら中古品が中心です。
「誰かが使っていたもの」と聞くと抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。
でも私はそれほど気になりません。
手元にやってきた革小物たちを、自分なりにクリーニングして、オイルを塗り込み、磨いていく。
その工程もまた、私にとっては大切な時間です。
そこから新たに、自分との時間をゆっくり積み重ねていけたら、とても嬉しいと思っています。
時間とともに深まる「自分だけの価値」
革製のペンケースや手帳カバーなどは、使うたびに手の油がなじみ、色や艶に深みが増していきます。
この変化はまさに、時間の積み重ねが生み出す美しさ。
お金では買えない価値があると感じます。
そのアイテムに刻まれた時間は、自分だけのもの。
毎日手にするたびに、「一緒に年を重ねているなあ」と感じることができるのです。
新品のまぶしい輝きも、長く使い込んだものの味わいも、どちらも大切。
それぞれの良さを知っているからこそ、どちらにも深い愛着を持てるのだと思います。
おわりに。ものに感謝を込めて
素敵な文房具、そして素敵な革製品。
どちらも、私の日々の暮らしに彩りと癒しを与えてくれる存在です。
新品も、中古も、どちらも尊い。
そのときの自分にぴったりの「相棒」と出会い、じっくりと付き合っていく。
そんな時間をこれからも大切にしていきたいと思います。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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