せっかちな性格がもたらす心のざわつき
私は、いわゆる「せっかちな性格」です。
これをしなければならない、という課題が目の前に現れた瞬間から、頭の中はそれでいっぱいになります。
できるだけ早く処理してしまいたい。
処理できない状態が続くと、「まだ終わっていない」「あれをやらなければ」という思いが心に居座り、落ち着かなくなるのです。
その結果、他のことをしていてもどこか上の空。
今この瞬間を楽しんでいるはずなのに、心は常に「未完了タスク」に引っ張られている。
今思えば、軽い強迫観念のような状態だったのかもしれません。
すぐに動くことは、私なりの自己防衛
だから私は、すぐに処理できることはパパっと片づけます。
後回しにしない、溜め込まない。
そのほうが、私の精神衛生上、圧倒的に平和なのです。
一般的には「余裕がない」「せっかちすぎる」と言われる性格かもしれませんが、私にとってはこれが最適解。
自分の心を安定させるための、ひとつの自己防衛手段なのだと思っています。
思い通りに進まない現実とのギャップ
とはいえ、この世の中は自分の都合だけで回っているわけではありません。
相手の都合、タイミング、環境、運……自分ではどうにもできない要素は、日常にあふれています。
「今すぐ片づけたいのに、できない」
「待つしかない状況」
こうした場面に出くわすたび、私はやきもきし、もやもやし、「なんで今じゃだめなの?」と心の中で小さく暴れていました。
大人になってからずいぶん経つのに、いまだにこんなことで心が揺れるのかと、自分に呆れることもあります。
「ま、いっか」という魔法の言葉
そんな私を少し楽にしてくれたのが、「ま、いっか」という言葉でした。
誰かが「魔法の言葉」だと言っていたのを、ふと思い出したのです。
自分の思い通りにならなくても、ま、いっか。
このタイミングでできなくても、ま、いっか。
そんなものだよね、ま、いっか。
最初は、無理やり言い聞かせている感覚でしたが、何度も繰り返すうちに、少しずつ心が緩んでいくのを感じました。
努力でカバーできる範囲を見極める
もちろん、やきもきもやもやがゼロになるわけではありません。
それでも、「これは自分の努力でどうにかできることなのか」「そうでないのか」を意識するようになりました。
自分の力で変えられる範囲なら、できることをやる。
そうでなければ、潔く「ま、いっか」と手放す。
この線引きを覚えたことで、無駄に心をすり減らすことが少し減った気がします。
時間が解決してくれることもある
不思議なことに、しばらく様子を見ていると、自分の望んでいた状況に自然と近づくこともあります。
もちろん、そうならないことのほうが多いのですが、それでも「待つ」という選択肢が必ずしも悪ではないと、少しずつ思えるようになりました。
せっかちな自分と、これからも仲良く
せっかちな性格とは、きっとこれからも、うまく付き合っていきたいと思います。
幸いなことに、主人は私とは正反対で、せっかちな性格ではありません。
彼の「待てる力」に助けられ、救われる場面も多々あります。
これからも、せっかちな自分を持て余しながら、ときどき「ま、いっか」と肩の力を抜きつつ、自分自身と仲良く生きていきたいと思います。


コメント