突然の「僕、行かない」に戸惑い
ある夏の日、私は子ども二人を連れて遊び場へ行く予定を立てていました。
準備も整い、「さあ出発!」というタイミングで、次男がぽつりと一言。
「僕、行かない。」
その言葉には本当に驚きました。
理由を尋ねても、「行かない」の一点張り。
泣くでも怒るでもなく、ただ淡々と拒否する様子に、本人なりの気持ちがあるのだろうと察し、
無理に連れて行くことはせず、長男と二人で出かけることにしました。
父と次男、残る家の不安
その日は主人が体調を崩しており、出発時はベッドで休んでいました。
次男が家に残ることを伝えはしたものの、やはり不安が拭えません。
スマホで何度か様子を確認しようと連絡するも、返事はなし。
遊び場へ向かう道中、私の心は少しも晴れませんでした。
元気にしているだろうか、何か困ったことは起きていないか……考え出すとキリがありません。
長男の「気づき」にハッとする
到着後、長男は元気よく遊び始めました。
楽しそうに笑う姿にホッとしつつ、私の心にはやはりモヤモヤが残ります。
すると、ふと長男が言ったのです。
「今日、弟の大事さが分かった。」
何気ない一言でしたが、私の胸に深く刺さりました。
これまで、弟に対して少し強くあたったり、距離を置いたりしていた長男。
その長男の口から「大事」と出てきたことに、驚きと喜びが入り混じった気持ちになりました。
遊び場の利用時間は決まっていましたが、私たちは予定よりも早く切り上げて帰ることに。
家に帰ると、元気な次男が
帰宅すると、「おかえりー」
次男は主人のそばにちょこんと座っていました。
私の心配をよそに、穏やかに過ごしていた様子。
ほっと胸を撫でおろしました。
でもこの日、家の中でも外でも、それぞれの小さな変化が確かに起こっていた気がします。
特に長男の気づきは、これからの兄弟関係に何かしらの変化をもたらすのではないかと、密かに期待しています。
まとめ:心に残る、兄弟の絆の一日
何気ない夏休みの一日。
でも、子どもたちにとっても私にとっても、普段とは違う時間が流れ、心に残る出来事がありました。
「行かない」と言った次男も、それを受け止めてくれた長男も、そして見守るしかなかった私も、
何かを感じ、何かを考えた一日だったと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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