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やめられないとまらない刺し子|柿の花模様の途中経過報告

生活の余白
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刺し子に夢中になる理由

手仕事には不思議な魅力があります。
なかでも「刺し子」は、針と糸を使って一針ずつ模様を描いていく作業。
その単純さと奥深さに、一度始めると止まらなくなってしまいます。
今回わたしが取り組んでいるのは、刺し子の伝統模様のひとつ「柿の花」。
格子状の線の中に小さな花が咲いたように見える美しい柄で、刺し進めるほどに布の上に模様が浮かび上がっていきます。

「柿の花」模様の途中経過

現在は縦のラインをすべて刺し終えたところ。
針目がそろって並ぶと、それだけで達成感があります。
これから横のラインを入れると、柿の花らしい立体感が出てくるはず。
布の上に少しずつ模様が形になっていく瞬間は、何度経験してもワクワクします。

スマホの代わりに刺し子

これまでは、2〜3分の空き時間があると、ついスマホに手を伸ばすのが習慣でした。
けれど刺し子を始めてからは、同じ時間で針と糸を手に取るように。
ほんの少しの時間でもチクチク進められるので、気づけばスマホを見る時間が減り、作品が着実に進んでいきます。
「ちょっとの時間を積み重ねる」ことの大切さを、刺し子を通じて改めて感じています。

刺し子の魅力は「進む実感」

「柿の花」のような規則的な柄は、刺すごとに布の表情が変わっていくのが楽しく、完成に近づく実感を与えてくれます。
糸の色や布地の組み合わせによって雰囲気ががらりと変わるのも魅力です。
次は横のラインを進めて、いよいよ花模様が完成に近づいていくのが今からわくわくします。

無駄?それとも豊かさ?

趣味の手芸って「無駄なこと」だと思う瞬間があります。
市販品を買う方が時間もお金も節約できるのに、わざわざ時間と手間をかけて、不格好なものを作るのだから。
生活費を稼ぐための労力に回した方が有意義なのではないか、そんな気持ちになることもあります。

けれど、無駄に見える時間だからこそ得られる喜びがあるのも事実です。
お金でモノを買うのは「消費」ですが、針と糸を手に取り、自分の手で模様を生み出していくことは小さくても立派な「生産」です。
日々の暮らしの中で、消費だけでなく生産を体験することで、生活にちょっとした彩りや充実感が加わります。

刺し子は決して無駄ではなく、「作ることで暮らしを豊かにする小さな習慣」なのだと思います。

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