ダリア柄の刺し子が完成しました
しばらく前から少しずつ針を進めていた刺し子。
今回取り組んでいた「ダリア柄」が、ようやく完成しました。
針を動かしているときも楽しいのですが、やはり仕上がって布全体に模様が浮かび上がった瞬間の達成感は格別です。
ふっくらと布に広がる糸の表情を眺めていると、少しの時間でも手を動かしてきてよかったなあと感じます。
地味好きからの小さな変化
今回の作品では、私にしては珍しく、華やかな色の糸を選びました。
これまでは黒や紺、生成りといった落ち着いた色合いを好んできた私ですが、最近は鮮やかな色にも目が向くようになってきました。
長年「地味好き」として暮らしてきたのに、不思議と今は、視覚的に元気を与えてくれる色が気になるのです。
好きな色の変遷
振り返ってみると、私の「好きな色」の変遷は、黒から始まり、紺へと移り、そして今は少しずつカラフルな方向へ。
たとえば文房具の世界でも同じことが起きています。
以前は万年筆のインクといえば黒かブルーブラックで十分だと思っていました。
ところが今では、さまざまな色に魅了されています。
日常の中で「色の持つ力」に気づきはじめたのかもしれません。
色と向き合う時間の楽しさ
思い返すと、母が持っていた染織家・志村ふくみさんの本を眺めるのも好きでした。
植物で染められた色には、自然の深みと優しさがあって、ページをめくるたびに心が落ち着きます。
今こうして刺し子の糸の色に惹かれているのも、昔から色の世界に親しんできた小さな積み重ねがあるからかもしれません。
まずは小物からカラフルに
とはいえ、私にとって洋服でいきなりカラフルなものを選ぶのはかなり高いハードルです。
そこで、小物から少しずつ取り入れることにしました。
刺し子のふきんなら、糸の色を思い切り楽しむことができます。
「身にまとう」よりも「手に取る」小物からなら、無理なく自分の暮らしに彩りを加えていけそうです。
色がもたらす元気と暮らしの明るさ
今回のダリア柄刺し子を完成させて感じたのは、色からもらえる元気の大きさです。
落ち着いた色合いももちろん好きですが、鮮やかな色が目に入ると、気持ちが少し前向きになる気がします。
これからも刺し子や文房具、日々の小さなアイテムを通して、色を愛でる暮らしを続けていきたいです。
小さな一針や一滴のインクが、日常を少しずつ明るくしてくれるのだと思います。
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