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図案なしの刺し子を楽しむ|リネン生地で気ままに始める手仕事

生活の余白
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図案付きの刺し子ふきんから自由な刺し子へ

母から譲り受けた「図案がプリントされた刺し子ふきん」はすべて完成させました。
線の通りに針を進める安心感があり、模様が一針ずつ浮かび上がるたびに嬉しさを感じます。
完成したふきんは、早速、台所で実用中。
暮らしの中で役立ちながら、自分の手で作ったものを使える喜びを日々味わっています。

では次に、どんな刺し子に挑戦しよう?
私が選んだのは「図案なし」で、気ままに自分の感覚にまかせて刺していく刺し子です。
決まった模様を追うのではなく、そのときの気分で針を動かす。
自由な手仕事の時間が始まりました。

リネン生地に刺し子をはじめてみる

実は数年前から、私はリネンという素材に惹かれてきました。
独特の風合いや、使い込むほどに柔らかく馴染んでいく感覚が心地よく、少しずつ集めては大切にしまっていました。
けれども、なかなか実用には踏み出せずにいたのです。

そんなリネン生地に、今回、思い切って針を通すことにしました。
図案はありません。
ただひたすら、波縫いを重ねていくだけ。
とてもシンプルな作業ですが、布の上に小さなリズムが生まれ、手仕事ならではのあたたかみが広がっていきます。
リネンのさらりとした質感に刺し子の糸が加わると、布そのものが少しずつ表情を変えていくようで、作業する手が自然と進みます。

気ままに刺すからこそ続けられる

刺し子は本来、布の補強や保温のための暮らしの知恵から生まれたもの。
だからこそ、きっちり模様を完成させなくても構わないのだと思います。
図案がなくても、線が真っすぐでなくても大丈夫。針を動かした分だけ、そこに自分だけの模様が浮かび上がってきます。
その自由さが、今の私にはとても心地よいのです。

「今日は少しだけ」「ここで終わってもいい」――そんな気楽さがあるからこそ、長く続けられるのだと思います。
暮らしの隙間時間にちょっとだけ針を動かす。
その積み重ねが、やがて布いっぱいに模様を描き出してくれるでしょう。

自由な刺し子が教えてくれること

図案に頼らない刺し子は、自分の感覚を信じる練習でもあります。
均一でなくてもいい、不揃いでもいい。
むしろその揺らぎが布に表情を与え、世界に一つだけの作品を生み出してくれます。

また、リネンという素材は丈夫で長持ちするため、刺し子を重ねることでさらに力強い布に育っていきます。
日用品としても十分に活用できるし、飾って眺めるだけでも心が満たされます。

おわりに|図案なし刺し子の楽しみを暮らしに

母から譲ってもらった図案付きの刺し子を経て、今は「自分の感覚にまかせる刺し子」を楽しんでいます。
特別な準備や大きな計画はいりません。
手元にある布と糸があれば十分です。
気ままに針を進めるだけで、暮らしに小さな彩りと喜びが加わっていきます。

これからも、無理なく、少しずつ。
リネン生地に刻まれていく小さな針目を眺めながら、自由で気ままな刺し子を続けていきたいと思います。

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