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地味からカラフルへ|派手な世界に惹かれ始めた理由

生活の余白
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無地の服ばかり選んできたこれまで

私は昔から、ファッションにはほとんど無頓着でした。
小学生の頃は母の趣味で揃えてくれた服をそのまま着て、中学生になると「赤毛のアン」に憧れてロングスカートを好んで着ていた以外は、ほとんど無地の洋服ばかり。
シンプルで目立たない服が「安心」だったのだと思います。

大人になってからはさらに拍車がかかり、今ではジーンズに無地の半袖という組み合わせが定番スタイルです。
ジーンズを選ぶ理由はただひとつ、「丈夫だから」。
スキニーパンツを履いていた時期もありましたが、膝小僧に穴が空きやすく、長持ちしないのが難点でした。
その点、ジーンズは耐久性があり、結果的に一番長く愛用できています。

つまり私にとっての“こだわり”とは、「無地であること」でした。
派手さとは無縁で、地味で落ち着いた服装こそが日常のスタンダードになっていたのです。

年齢を重ねて変わる「色」との向き合い方

ところが最近、その価値観が少しずつ揺らいできました。
若い頃は肌つやも良く、全身黒でまとめても「それなりに見える」と思っていました。
けれど中年に差しかかると、シミやシワが気になりはじめ、黒一色のコーディネートには重さを感じるようになったのです。

そこで選ぶようになったのが「紺色」。
黒よりもやわらかく、落ち着いた印象を与える色として重宝しています。
しかし同時に「もっと明るい色も試してみたい」という気持ちが芽生えはじめました。

そのきっかけとなったのが、児童文学作家・角野栄子さん。
彼女が身にまとうカラフルなワンピースや眼鏡は、見ているだけで心が弾むほど。
年齢を重ねても鮮やかな色を楽しむ姿に、「カラフルな服は自分を鼓舞する力を持っているのでは?」と思わされました。

まずは小物から「カラフル」を取り入れる

とはいえ、急に柄物の洋服に挑戦するのは勇気がいります。
これまでの人生で“地味”に慣れてしまっている分、いきなり派手にシフトするのはハードルが高い。
そこで考えたのが「小物から取り入れる」という方法です。

例えば、バッグやスカーフ、靴下、アクセサリーといった小物なら、全身の印象を大きく変えすぎずにカラフルさを楽しめます。
シンプルなジーンズスタイルに、鮮やかな柄のバッグをひとつ足すだけでも雰囲気はがらりと変わります。

裁縫で広がるカラフルな世界

私は初心者ながらも裁縫を楽しんでいます。
その延長線として「布選び」をするとき、これまで無地一択だったところに、少しずつ柄物や色鮮やかな生地が気になるようになってきました。

自分の手で作る小物なら、既製品よりも気軽に「カラフル」に挑戦できます。
例えば、明るい色のポーチや刺し子糸を使ったふきんなど。
日常にちょっとした彩りを加えることで、心まで明るく元気になれる気がします。

おわりに

地味で無地を選ぶことが「安心」だった私が、いまカラフルな世界に惹かれているのは、年齢や心境の変化の表れかもしれません。
黒や紺といった落ち着いた色も大切にしながら、これからは小物や裁縫で少しずつカラフルを取り入れてみたいと思います。

ファッションは自分を励ます力になる――そう気づけたことが、今の私にとって新しい一歩です。

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