子供と久しぶりのスーパー買い物で気づいたこと|“自分では選ばない味”がくれた思わぬ発見

生活の余白

子供たちが小学生になって変わった買い物の時間

子供が小さかった頃は、スーパーへの買い物といえば常に一緒。
買い物かごに入れるたびに「これ何?」「こっちがいい」と声が飛び、時間はかかるものの、それもまた日常の一コマでした。
ところが二人が小学生になった今、スーパーへ同行する機会はめっきり減り、いつの間にか私一人のルーティンとなっていました。

そんな中、先日さまざまな条件が重なり、珍しく二人とも買い物についてきてくれることに。

子供が自分で選ぶからこそ生まれた“新しい選択”

普段、私が買い物をするときは、自分のフィルターを通して子供たちの好みを想像しながら商品の選択をしています。

子供たちは”チーズデザート”という商品を気に入っています。
長男は瀬戸内レモンのチーズケーキ、次男は紅ほっぺいちごのデザートチーズ。
好む味は把握しているので、同じ棚から迷わず選んでいました。

しかしこの日は、いつも見かけない「紅はるか」のフレーバーが商品棚に並んでいました。
子供たちはすぐに反応し、「これ食べてみたい」と。
正直に言って、私なら選ばない味。
さつまいも×チーズの組み合わせにそこまで魅力を感じず、「食べ残すのでは…?」という思いすらありました。

それでも子供たちが自分の意思で選んだもの。
試しに購入してみることにしました。

期待ゼロだった新商品が、まさかの“大当たり”

翌日、次男がおやつに「紅はるかを食べる」と言い、私もひとかけらもらって味見することに。
これが、驚くほどおいしい。
スイートポテトのねっとりとした甘さと、チーズのまろやかさが合わさり、想像以上の相性の良さを感じました。

まったく期待していなかった分、余計に驚きが大きく、「自分が選ばなかっただけで、こんなに美味しいものがあったんだ」と気づかされました。

いつもの買い物に潜む“小さな冒険”の価値

普段の買い出しは、限られた時間で効率よく済ませるため、どうしても定番品ばかりを手に取りがちです。
特に物価高の今、冒険して外すのは避けたいという心理も働きます。
しかし今回のように、子供たちの好奇心から生まれる“新しい選択”によって、思いがけないおいしさに出会えるのだと実感しました。

すべての新商品を積極的に試す必要はありませんが、手の届く範囲で少しだけ視野を広げてみることで、日々の暮らしにちょっとした楽しみが生まれるものですね。
たかが買い物、されど買い物。
日常の中には、まだまだ発見が隠れているのだと感じた出来事でした。

コメント