ずっと前から、佐藤航陽さんのX(旧Twitter)のつぶやきを、万年筆でノートに書き写しています。
佐藤さんの言葉には、ハッとさせられるような気づきや視点があって、自然とノートに書き留めたくなるのです。
そして、ちょうどいいことに、万年筆で書くという行為そのものも楽しい。
つまりこれは、「書きたい」と「残したい」がぴったり一致した、一石二鳥の時間なのです。
最初はブルーブラックのインクだけを使っていました。
落ち着いた色味で視認性もよく、特に不満もなく、ずっとこれでいくんだろうと思っていました。
ところが、ある日ふと、万年筆インクの「色の世界」に足を踏み入れてしまいました。
今まで見向きもしなかった鮮やかなインクたちに、ぐっと心を惹かれて。
手元に増えていく色とりどりのインクを、どれも試してみたくなる毎日。
ノートの紙面も、以前のような渋く落ち着いた雰囲気から、ぱっと明るく、おしゃれでカラフルな装いに変わってきました。
どちらが良いというわけではなくて、どちらも良いなぁ、と思うのです。
今でもブラックやブルーブラック一色で整えられたノートの静けさが好きです。
でも、色とりどりのインクで書いたページには、それとはまた違う、にぎやかで自由な魅力があります。
好きが広がると、当然モノも増えます。
これはちょっとした難点ではありますが……
それでも、「自分の好き」が広がっていく感覚は、やっぱり嬉しい。
そぎ落とすことで見えるものもあれば、広げることで見える景色もある。
どちらの豊かさも、大事にしたいものです。
ほなまた~。
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