憧れ続けた「雑記帳」
「雑記帳」。
日常の中で感じたこと、ふと思ったこと、取るに足らないかもしれないけれど、どこか自分にとっては意味のあること。
それらを言葉にして、ノートに残しておくことに、ずっとずっと憧れてきました。
けれど、実際にやってみると、これがなかなか続かない。
何度も挑戦しては挫折し、気がつけば雑記帳への扉を閉ざすようになっていました。
「私には向いていないんだ」と、半ば諦めていたのです。
再び「雑記帳」に向き合う理由
それでも、時間が経ってもその憧れは消えませんでした。
「書きたいな」「残したいな」という気持ちが、ふとした瞬間に湧いてくるのです。
そしてまた、少しずつ再挑戦してみようという気持ちが芽生えてきました。
ちょうどそんな頃、私は万年筆インクに夢中になっていました。
気づけば、手元には色とりどりのインクが並ぶようになり、100均のCan★Doで手に入れた万年筆にそれらを詰めて、すぐに使えるようにしています。
書くことが楽しくなる、インクのちから
いざ、万年筆で雑記を書いてみると、不思議なほど楽しいのです。
くだらないことや、日常の小さな気づきを、色とりどりのインクで書いていくと、ページがまるでパッチワークのように賑やかに。
その様子がなんとも心地よく、「書く」ことそのものが目的になっていく感覚がありました。
「これはくだらないから書くまでもないかな」と思っていたようなことでも、色の力を借りて書きたくなる。
書いてみると、案外、自分の考えが整理されたり、新しい気づきがあったりするものです。
書くことで、能動的に日常を味わう
ついつい受け身になりがちな毎日。
でも、雑記帳に何かを書こうとすると、「何を書こうかな?」と考えるようになります。
それは、ほんの少しでも能動的に自分の時間を切り取ろうとする行為なのだと思いました。
この「書く」という営みは、インクを楽しみながら、同時に自分と向き合うトレーニングにもなっているのかもしれません。
挫折しても、また始めたらいい
正直に言えば、今回の雑記帳も、また途中で止まってしまうかもしれません。
これまで、数えきれないほど挫折してきたのですから。
でも、それでもいいかな、と思っています。
「やっぱり合わないな」と感じたら、またやめればいいし、
「書きたいな」と思ったら、また再開すればいい。
雑記帳との付き合い方は、それくらいゆるくていいのかもしれません。
たぶん私は、これからも雑記帳に憧れ続けるんだろうなと思います。
だからこそ、何十回?いや、何百回??と挑戦を重ねるなかで、
いつか自分なりのスタイルが見つけられたらいいなと思っています。
そんなふうに願いながら、今日も色とりどりのインクで、ゆるゆるとペンを走らせています。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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