靴下編みの残り糸でブランケットづくり|非効率だからこそ贅沢な手仕事の時間

裁縫の余白
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靴下編みの残り糸、どうしていますか?

靴下を編み終えたあと、少しずつ残る毛糸。
中途半端な量で、次に何を作るには足りないけれど、捨てるには惜しい——そんな残り糸。

先日、2足目の靴下を編み終えたあと、ふと「この残り糸で何か作れないだろうか」と考えました。
そこで始めたのが、残り糸を活用したブランケットづくりです。


棒針編みから、かぎ針編みへ

靴下は棒針編みで仕上げましたが、今回のブランケットはかぎ針編みを選びました。
理由はとても単純で、かぎ針編みもしたかったからです。

目数をそれほど厳密に気にせず、「完璧に揃えない」ことを前提で、残り糸プロジェクトに取り掛かりました。


簡単な編み方を、ただひたすらに

選んだ編み方は、とてもシンプルなもの。
複雑な模様もありません。ただ同じ動きを、淡々と繰り返していきます。

この「考えなくていい」という状態が、思っていた以上に心地よく、気づけば
「やめられない、とまらない」
そんな感覚に陥っていました。

淡々と手だけを動かす時間。
不思議と気持ちは満たされていきます。


自動化・AI化とは真逆の時間

効率化、自動化、AI化。
世の中は、できるだけ早く、無駄なく、成果を出す方向へ進んでいます。

けれど、毛糸を編む時間は、その流れとは完全に逆です。
時間はかかるし、出来上がるものも決して効率的とは言えません。
同じものを買えば、もっと安く、もっと早く手に入るでしょう。

それでも、ひたすら手を動かしているこの時間を、私はとても贅沢だと感じます。
「何かを生み出すためだけの時間」
「結果よりも、過程そのものを味わう時間」

今の時代だからこそ、意識的に大切にしたい時間なのかもしれません。


残り糸は、ほぼ使い切り

今回使った靴下編みの残り糸は、ほとんど編み切ってしまいました。
ブランケットはまだ途中段階ですが、ここで一旦ストップです。

完成を急がないのも、このブランケットの良いところ。
また靴下を編み、残り糸ができたときに、少しずつ続きを編めばいい。
完成する時期は未定ですが、それも含めて楽しみの一つです。


完成を「待つ」楽しみ

最近は、すぐに完成し、すぐに結果が出ることが求められがちです。
けれど、このブランケットは、完成を待つ時間そのものを楽しむ存在になりそうです。

次にどんな色の残り糸が加わるのか。
どんな表情のブランケットに育っていくのか。

そんなことを想像しながら、また次の靴下編みに向かいたいと思います。

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