文具が好きだと自覚するようになったのは、いつの頃からでしょうか。
気がつけば、文具の新商品や口コミに自然と目が向き、情報を追いかけることが楽しみになっていました。
100円ショップのダイソーやセリア、キャンドゥで新しい文具を見つけたときのワクワク感。
SNSやブログで誰かが紹介している購入品を見て「自分も欲しい」と思ってしまう瞬間。
そしてセール品に弱い私は、先日もユニボールワンをまとめ買いしてしまいました。
単価が安いこともあって、財布のひもは簡単にゆるんでしまいます。
けれど、ふと立ち止まると考えます。
――これを手にして、本当に自分は使いこなせるのだろうか、と。
在庫が増えるにつれて、心に小さな圧迫感が生まれます。
購入したときには「絶対に使いたい」と思ったはずなのに、今振り返れば手を伸ばさなくなってしまったものも少なくありません。
だからこそ私は、ときどき「文具の棚卸し」をしています。
文具を振り返る時間
棚に並ぶ文具を一つひとつ眺めて、自分に問いかけます。
これは今の自分にとって必要なものだろうか。
これから本当に活かせるだろうか。
棚卸しは、ただ整理整頓をするだけの作業ではありません。
欲しいと感じた自分の気持ちを思い出し、今の自分の暮らしや使い方と照らし合わせる。
そんな、ちょっとした内省の時間でもあります。
自制が効く文具、効かない文具
最近うまくいっているのは、付箋の管理方法です。
専用ケースに「入る分だけ」と決め、なくなったら補充する。
それだけのルールですが、不思議と在庫があふれることはなくなりました。
けれど、いつも自制が効くわけではありません。
私には一時期、ノート熱がありました。
「これも試したい」「あれも素敵」と気持ちが膨らみ、気づけば未使用のノートが積み重なっていたのです。
ただ、その経験が無駄だったとは思いません。
使ってみなければ分からない好みもある。
「自分はこういうノートに惹かれるんだな」と知ることも、また一つの収穫でした。
持つことと手放すこと
文具に限らず、興味が膨らみ、モノが増えていく時期があります。
そしてその後に、冷静に振り返り、手放す時期がやってくる。
私にとって文具の棚卸しは、そのサイクルを受け入れるための大切な習慣なのだと思います。
新商品やセール品に心惹かれる気持ちは、きっとこれからも変わりません。
けれど、持つことと手放すことのバランスを取りながら、文具との付き合いを続けていきたいと思います。
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