干し柿作りから1か月、順調な仕上がり
干し柿作りを始めてから、気が付けば1か月が経ちました。
今年は熱湯消毒をしてから外干しという方法を選びましたが、今のところカビも出ず、順調に仕上がっています。
表面にはうっすらと白い粉が吹き始め、いかにも「干し柿らしい」姿になってきました。
同じアングルで写真を撮っているつもりなのですが、よく見ると数が減っているのはご愛敬。
すでにいくつかはお腹の中へと消えています。
意外な日課になった「干し柿チェック」
この干し柿を、毎朝欠かさずチェックしているのが主人です。
出勤前に干し柿の様子を確認するのがすっかり日課になりました。
本人いわく、趣味は「寝ること」。
手仕事や細かい作業とは無縁の人だと思っていたので、この変化には少し驚いています。
作る段階でも意外なほど積極的で、その後も毎日欠かさず様子を見ている理由を聞いてみましたが、返ってきた答えは「理由はない」。
理由はなくても、干し柿には人を引きつける何かがあるのかもしれません?
一日一個の楽しみと、体調管理
出来上がった干し柿は、主人が「一日一つまで」と決めて食べています。
先日主人が風邪をひいた際も、干し柿を食べながら静かに養生していました。
甘くてやさしい味わいは、体調が優れないときにも食べやすいようです。
ただし、干し柿は栄養価が高い反面、食べ過ぎには注意が必要な食品でもあるようです。
柿を食べ過ぎない方がいい理由
柿や干し柿を食べ過ぎない方がよいとされる理由には、いくつかあるようです。
干し柿は、糖質とカロリーが凝縮されているため、過剰に摂取すると血糖値の急上昇や体重増加の原因となります。
最も注意すべきは、渋み成分であるタンニンです。タンニンを一度に大量に摂取すると、腸の働きが抑えられて便秘を引き起こしたり、胃の中で胃酸と反応して柿胃石(かきいせき)という塊を形成し、腹痛や吐き気の原因となるリスクがあります。
また、漢方の観点から、柿は体を冷やす性質がある(寒涼性)とも言われるため、冷えやすい方は量に注意が必要です。
これらのリスクを避けるためにも、干し柿は「一日1〜2個程度」を目安に、美味しくいただくのが最も安全で健康的とのことです。
柿は風邪に効果がある?
干し柿(柿)が風邪に良いとされるのは、主にその豊富な栄養素によるものです。
- 免疫力のサポート: 柿は果物の中でもビタミンCが豊富で、免疫機能をサポートし、体の抵抗力を高める働きが期待できます。干し柿に加工される過程で一部は減少しますが、風邪対策に必要な量は残っています。
- 粘膜の保護: 体内でビタミンAに変わるβカロテンが含まれており、これが喉や鼻などの粘膜を健康に保ち、ウイルスの侵入を防ぐ助けとなります。
- 抵抗力の維持: ポリフェノールなどの抗酸化成分も含まれており、体調を崩しやすい時期の体力を維持する手助けをしてくれます。
ただし、柿や干し柿はあくまで食品です。
風邪を直接治す薬ではないので、十分な休養や水分補給と並行して、栄養補給の一助として取り入れることが大切のようです。
手仕事がつなぐ、ちいさな楽しみ
干し柿作りは、完成した実そのものだけでなく、毎日少しずつ変化していく様子を眺める楽しさもあります。
気が付けば、家族の生活の中に自然と溶け込み、小さな日課になっていました。
食べ過ぎに気を付けつつ、季節の恵みをゆっくり味わう。
そんな時間を、今年も大切にしていきたいと思います。

コメント