一度チャンスを逃したその後|チャンスはまた巡ってくることもある

日々のこと

「チャンスの神様には前髪しかない」

若い頃、そんな言葉を聞いたことがあります。

チャンスの神様は、前からやって来たときにはつかめるけれど、通り過ぎてしまった後には、つかむための髪がない。

だから、チャンスが来たときには、迷わずにつかまなければならない。

そんな意味だったと思います。

確かに、一度しか巡ってこないチャンスはあるのでしょう。

「今だったからできた」ということもありますし、「あのとき決断していれば」ということもあります。

だからこそ、目の前にやってきたチャンスを逃さないことは大切なのだと思います。

ただ最近、私はもう一つ、別のことも感じるようになりました。

一度チャンスを逃したからといって、必ずしも、それですべてが終わるわけではない。

また別の形で、チャンスが巡ってくることもあるのだな、と。

一度逃したメルカリでの購入機会

少し陳腐な例になりますが、最近、そんなことを感じたのがメルカリでの出来事でした。

以前から欲しいと思っていたものがありました。

あるとき、それが自分の「この価格なら購入したい」と思っていた金額で出品されていたのです。

これは欲しかったものですから、まさに購入のチャンスでした。

ところが、そのとき私は購入することができませんでした。

その後、同じものを探してみても、なかなか条件に合う出品がありません。

「あのとき買えたら……」

そんな気持ちがありました。

とはいえ、いつまでも悔やんでいても仕方がありません。

もう手に入らないかもしれない。

そう思いながらも、もしまた良い機会があれば、そのときは購入したい。

そんな程度に考えていました。

そして、しばらくたったある日。

不意に、また同じものが出品されているのを見つけました。

しかも驚いたことに、前回チャンスを逃したときよりも安い価格だったのです。

「こんなこともあるんだな」

と思いました。

一度逃したチャンスを、もう一度つかむことができました。

しかも、結果的には前回よりも良い条件で。

思い通りにならないことが「普通」なのかもしれない

若い頃の私は、一度うまくいかなかったことがあると、そこで気持ちが折れてしまうことがありました。

「もういい」

「自分には縁がなかったんだ」

そんなふうに、自分の気持ちを納得させようとすることもありました。

本当は欲しかったのに、手に入らなかったことが悔しくて、最初から欲しくなかったことにしてしまう。

でも、年齢を重ねて、少しずつ考え方が変わってきました。

そもそも、自分の思い通りに物事が進むことのほうが少ないのではないかと思うようになったのです。

欲しいものが、欲しいときに手に入る。

予定していたことが、予定通りに進む。

努力したら、すぐに結果が出る。

そういうことばかりではありません。

むしろ、思い通りにならないことのほうが、普通なのかもしれません。

そう考えるようになると、一度チャンスを逃したときにも、以前ほど焦らなくなりました。

「今回は縁がなかったのかな」

「また機会があれば、そのときに」

と、少し待てるようになったのです。

チャンスを逃したら、諦めるしかないのか

もちろん、本当に一度しかないチャンスもあるでしょう。

後から「あのときしかなかった」と気づくこともあると思います。

だから、「どうせまたチャンスが来る」と考えて、目の前の機会をいつも見送っていい、という話ではありません。

チャンスが来たときには、やっぱりつかみにいく。

迷いながらでも、自分にとって大切なものなら、できるだけ行動する。

それは大切なことだと思います。

ただ、それでも逃してしまったとき。

思い切って決断できなかったとき。

タイミングが合わなかったとき。

そんなときまで、「もう終わりだ」と思わなくてもいいと思えるようになりました。

一度逃したからといって、次の可能性まで自分で閉ざしてしまう必要はありません。

今回のメルカリでの出来事も、最初のチャンスを逃したときには、「もう手に入らないかもしれない」と思いました。

けれど、待っていたら、思いがけず次の機会がやってきました。

しかも、前より良い条件で。

人生のチャンスも、もしかしたら似たようなところがあるのかもしれません。

一度逃したからといって、すべてが終わるとは限らない。

形を変えて、時期を変えて、思いがけないタイミングで、もう一度巡ってくることがある。

だからこそ、チャンスを逃してしまったときも、必要以上に自分を責めなくていいのだと思います。

一度しか巡ってこないチャンスもある。
でも、また巡ってくるチャンスもある。

どちらも本当なのだと思います。

目の前にチャンスが来たら、できるだけつかみにいく。

もし逃してしまったら、そこで全部を諦めない。

またいつか巡ってくるかもしれない。

そんなふうに思いながら、焦らず次の機会を待つことも、年齢を重ねた今だからできるようになったことの一つなのかもしれません。

今回、思いがけずもう一度チャンスをつかめたことで、そんなことを改めて感じました。

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