先日、ある方が「先回りしすぎないことが大切」と話しているのを聞きました。
その言葉が、なぜか強く心に残りました。
私はどちらかというと、先回りして考えるタイプです。
できるだけ失敗を避けたい。
できるだけ効率よく進みたい。
できるだけ遠回りをしたくない。
そんな気持ちが、いつもどこかにありました。
けれど、その考え方は時に、目の前にある大切な経験を自分で手放してしまうことにもつながるのかもしれないと気付きました。
高校生には高校生の時間がある
例えば、高校生だった場合。
大学受験を見据えて、高校1年生の頃から勉強に力を入れることは素晴らしいことです。
しかし、そのために学校行事や部活動への参加を必要以上に減らしてしまったらどうでしょう。
文化祭や体育祭。
友達との何気ない放課後。
部活動で味わう達成感や悔しさ。
それらは高校生の時にしか経験できないものです。
もちろん受験勉強は大切ですが、振り返った時に思い出として残るのは、案外そうした日々の出来事なのかもしれません。
大学生には大学生の時間がある
大学生にも同じことが言えると思います。
就職活動を見据えて資格取得に励んだり、インターンシップに参加したりすることは将来につながる大切な行動です。
しかし、その一方で大学生活そのものを後回しにしてしまうこともあります。
友人と語り合う時間。
興味のある分野を自由に学ぶ時間。
一人旅に出かける時間。
大学生という立場だからこそできる経験はたくさんあります。
将来のために今を犠牲にしすぎると、その時にしか味わえない時間を逃してしまうのかもしれません。
私自身も先回りしようとしていた
そう考えると、私はずいぶん先回りをしながら生きてきたように思います。
将来困らないように。
失敗しないように。
無駄を減らせるように。
気付けば、いつも少し先ばかりを見ていました。
もちろん、そのおかげで助かったこともあります。
先を見通して準備することは決して悪いことではありません。
ただ、今になって振り返ると、その時々でしかできないことにもっと挑戦してもよかったのではないかとも思うのです。
やってみたいと思ったこと。
少し興味を持ったこと。
面白そうだと感じたこと。
そうした小さな気持ちを、「今はその時じゃない」と先送りにしてきたことも少なくありませんでした。
今の年齢だからこそできること
人生には、その時期だからこそできることがあります。
子育て中だからこそ見える景色。
働いているからこそ得られる経験。
年齢を重ねたからこそ理解できること。
若い頃には若い頃の時間があり、今には今の時間があります。
未来のために準備することも大切です。
けれど、未来のために今を削りすぎてしまうと、取り戻せないものもあるように思います。
先回りすることと、今を生きること。
これからはそのバランスを上手に取っていきたいなと思います。
どんな年齢になっても、「今の自分だからこそできること」がきっとあるはず……

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