忘れることを前提に仕組みを作る|未来の自分を過信しない暮らしの工夫

日々のこと

先日、主人から、

「虫よけスプレーあったよね?」

と聞かれました。

そういえば、使えるようにと取り出して、どこか分かりやすい場所へ置いていたはず。

そう思って心当たりを探してみると、幸いすぐに見つけることができました。

そして、その虫よけスプレーと一緒に、もう一つ忘れていたものを発見しました。

実家の母へ渡そうと思って、一時的に保管していたものです。

「今度会う時に渡そう。」

そう思って置いたはずなのに、その存在自体をすっかり忘れていました。

「あとで」が一番危ない

「あとで渡そう。」
「今度使うからここへ置いておこう。」
「忘れないように、とりあえずここへ。」

こんなふうに、一時的に置いたものほど、すっかり忘れてしまうことがあります。

置いた瞬間は、

「ここなら絶対に思い出せる。」

そんな気がするものです。

ところが数週間、あるいは数か月たつと、その時の記憶は驚くほどきれいになくなっています。

今回も、もし主人が虫よけスプレーを探していなければ、母へ渡す予定だったものは、もっと長い間そのままになっていたかもしれません。

偶然の発見でした。

記憶は思っている以上に頼りにならない

今回改めて感じたのは、私の記憶は本当にあいまいだということです。

もちろん、その時は覚えているつもりです。

「これは大丈夫。」
「絶対忘れない。」

そんな自信があります。

でも、その自信は、現在進行形で考えているからこそ生まれるもの。

時間がたち、別の出来事が積み重なると、その記憶はどんどん薄れていきます。

特別忙しい日々でなくても、毎日新しい予定や考えることが増えていけば、以前のことは自然と頭の中から押し出されてしまいます。

「忘れないように」と思ったことほど、忘れてしまう。

頼るべきは記憶ではなく仕組み

以前の私は、

「ちゃんと覚えておこう。」

と考えていました。

でも最近は、その考え方が少し変わってきました。

覚えていることを前提にするのではなく、

忘れることを前提に仕組みを作る。

こちらの方が、ずっと現実的なのではないかと思うようになりました。

例えば、

  • 一時保管する場所を決めておく
  • スマートフォンのリマインダーを設定する
  • カレンダーに「母へ渡す」と予定を書いておく
  • 玄関など、必ず目に入る場所へ置いておく
  • 付箋を貼っておく

こうした小さな工夫が、未来の自分を助けてくれます。

忘れる生き物だからこそ、「忘れない努力」をするより、「忘れても思い出せる環境」を作る方が効果的なのだと思います。

未来の自分を助けるのは、今日の自分

今回、虫よけスプレーを探したことがきっかけで、忘れていた荷物を見つけることができました。

偶然助けられましたが、毎回こんな幸運があるとは限りません。

だからこそ、

「覚えているから大丈夫。」

ではなく、

「忘れても大丈夫。」

そんな仕組みを少しずつ作っていきたいと思いました。

未来の自分が困らないように、今の自分が少しだけ手を貸してあげること。

そんな気持ちで、リマインダーを使ったり、一時保管場所を決めたり、小さな工夫を積み重ねていきたいと思います。

忘れることは避けられなくても、忘れて困ることは減らせる。

今回の出来事は、そんな当たり前だけれど大切なことを、改めて教えてくれました。

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