夏休みに子どもと図書館へ。思いがけず訪れた「静かな読書時間」

日々のこと

夏休みのある日、子どもたちを誘って図書館へ行ってきました。

普段から図書館へは一人で訪れることが多いのですが、この日は夏休みです。

「せっかくだから一緒に行ってみよう。」

そう思って声を掛けたものの、子どもたちの反応はあまり乗り気ではありませんでした。

家で過ごしたい気持ちもあったのでしょう。どこか「仕方ないから行く」という雰囲気です。

それでも、少しでも運動になればという思いもあり、何とか三人で家を出発しました。

「少し寄るだけ」のつもりだった

図書館へ着いた私は、返却する本を返し、新しく数冊借りたら、そのまま帰るつもりでいました。

ところが、予想外のことが起こります。

子どもたちは、それぞれ気になる本を見つけると、静かに椅子へ座り、そのまま読み始めたのです。

「えっ、ここで読むの?」

思わずそんな気持ちになりました。

すぐに「帰ろう」と言われると思っていたので、これは本当にうれしい誤算でした。

久しぶりに、自分のために本を眺める時間

子どもたちが本を読んでいる間、私は館内をゆっくり歩いてみることにしました。

いつもは子どもたちの様子を気にしたり、借りる本だけを探したりして終わってしまいます。

でも、この日は違いました。

以前から気になっていた短歌や随筆の棚をゆっくり見て回り、気になる本を何冊も手に取ることができました。

そんな何気ない時間が、とても心地よく感じられました。

子どもの頃の気持ちを思い出す

本を眺めながら、子どもの頃のことを思い出しました。

私は昔から、本をたくさん読む人に憧れていました。

読書家になりたいと思いながらも、実際にはそれほど多くの本を読めたわけではありません。

それでも、図書館へ行くことは大好きでした。

本がずらりと並ぶ空間。

静かな空気。

「今日はどんな本に出会えるだろう。」

そんなわくわくした気持ちは、大人になった今でも変わっていないように感じられて、少し嬉しくなりました。

図書館だからこその集中力

思っていた以上に、子どもたちは夢中になって本を読んでいました。

その間、私は雑誌コーナーを見たり、普段はあまり見ないコーナーの本を眺めたりして過ごしました。

改めて感じたのは、図書館という場所の過ごしやすさです。

涼しくて快適。

テレビもゲームもありません。

家ではつい気になってしまうものが何もなく、本だけに集中できる環境があります。

子どもたちにとっても、とても濃密な読書時間になったのではないでしょうか。

空模様の変化まで楽しんでいた子どもたち

気が付けば、窓の外は夕方のような暗さになっていました。

図書館を出ると、空は今にも雨が降り出しそうです。

急いでスーパーへ立ち寄り、必要なものだけを手早く買って帰宅しました。

そして家に着いて十分ほどすると、外では「ザーッ」と勢いよく雨が降り始めました。

ぎりぎり間に合いました。

その帰り道、子どもたちは空を見上げながら、

「雨のにおいが濃くなってきた。」

と話していました。

雨が降る前の湿った空気。

風向きの変化。

暗くなる空。

子どもたちは、そんな小さな変化を全身で感じ取っていたようです。

夏休みだからこそ過ごせた数時間

出掛ける前は、子どもたちは乗り気ではありませんでした。

けれど、帰る頃にはそれぞれ満足そうな表情をしていました。

特別なイベントではありません。

お金もほとんどかかりません。

それでも、図書館で過ごした数時間は、とても豊かな時間でした。

本に触れ、自分の好きなものを見つけ、静かな時間を楽しみ、空模様の変化を感じる。

特別な出来事があったわけではありません。
それでも、何気ない夏休みの一日は、静かで豊かな時間になった気がします。
また一緒に、図書館へ行けたら嬉しいです。

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